コロナウイルスの重症化予防に重要なビタミンDは現代人の8割が欠乏

ビタミンDの効果

ビタミンDには様々なメリットがあります。

骨や歯の成長に多い区関与しています。胎児期や乳幼児期に不足することで子どものくる病の原因になってしまいます。

アレルギー疾患である喘息やアトピー予防にも影響がある可能性があります。

さらにインフルエンザの発症リスクを42%軽減するという報告もあります。

コロナ重症化も予防

COVID-19による症状を「軽度」「中等度」「重症」「最重症」の四つに分類して、血中ビタミンDレベルとの関係を調べた研究です。結果、血中ビタミンD濃度が低いグループほど、重症者の割合が高くなっていました。また、ビタミンDの濃度が正常であれば、軽度が多く重症が少ないことが分かりました。

コロナの重症化を防ぐためにもビタミンDが重要です。

日本人女性はビタミンD不足

http://plaza.umin.ac.jp/j-jabs/42/42.179.pdf参考

妊娠年齢の女性において正常値である30ng/dlの人はたった1%にすぎません。

80~90%が欠乏状態なのです。この状態ではコロナも重症化しやすくなってしまいますし、インフルエンザを始めとした感染症にもかかりやすくなってしまいます。

それだけではなく、骨が弱くなってい待っている可能性があります。妊娠中や産後は赤ちゃんに胎盤や母乳を通して、カルシウムを与えるため骨が弱くなりやすい時期です。

この骨を強くするために必要なのがビタミンDですので、妊婦さんと赤ちゃんの両方の骨を強くするためにもビタミンDを補充しましょう。

ビタミンDの補充

タミンDは日光を浴びて皮膚で合成するのが約80%、食事からの摂取が約20%と言われています。したがって、日光浴が重要になります。

日光浴

日光浴の時間は地域や季節によって変わります。晴天日の夏の12時であればつくば市、札幌市共に4分程度ですが、、冬の12時であればつくば市で約20分、札幌市で約75分の時間が必要です。

午前や午後の時間帯にはもっと長い時間の日光浴が必要になります。※3

地域のリアルタイムのビタミンD生成量情報はこちらから

ビタミンDは母乳中にほとんど移行しないため、乳児期から日光浴が必要です。

外に出るたびに日焼けを気にして、ずっと日傘をさしていては日光浴になりません。一時的に日傘をささないタイミングを作るといいですね。

食事

食事からは、鮭や鰻、秋刀魚などに多く含まれ、100gで1日の必要量が摂取できます。特に鮭には多く含まれています。

妊婦さんの1日の摂取量の目安は8.5㎍/日ですが、紅鮭(焼き)100gには38.0㎍ものビタミンDが含まれています。

紅鮭以外の鮭にも多く含まれていますので、毎日の食事に取り入れたいですね!

鮭にもオメガ3脂肪酸が含まれますので、早産やアレルギー予防にも良い効果があります。

魚類のほかにはマイタケやきくらげ、エリンギなどのキノコ類、卵にも多く含まれます

サプリメント

また、日照時間の少ない時期などにビタミンDをサプリで摂取する場合には、D2よりもD3の方が吸収が良いとされる研究もありますので、こちらのサプリメントがおすすめです!

私も秋~冬のコロナウイルスが流行っている時期にかけては常用していました。

※1:Urashima M, Segawa T, Okazaki M, Kurihara M, Wada Y, Ida H. Randomized trial of vitamin D supplementation to prevent seasonal influenza A in schoolchildren. Am J Clin Nutr. 2010 May;91(5):1255-60. 

※2:Mark M. Alipio,Vitamin D supplementation could possibly improve clinical outcomes of patients infected with Coronavirus-2019 (COVID2019), April 9, 2020

※3:https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html