海外で9割、日本では1割未満のパスチャライズド牛乳とは?‐低温殺菌と超高温殺菌の違い

パスチャライズドやノンホモジナイズなどの言葉を聞いたことがありますか?

私は何のことかわかりませんでしたので、こちらにまとめます。

パスチャライズドとは?

食品の加熱殺菌法のうち、100度以下の低温で食品の加熱殺菌を行う方法をパスチャリゼーションと言います。この方法で殺菌された牛乳を一般的に「パスチャライズド牛乳」と呼びます。

もともとはワインの殺菌方法として取り入れられた方法を牛乳でも使うようになりました。

殺菌方法の種類殺菌方法温度時間
低温殺菌(パスチャリゼーション)低温保持殺菌63~65度30分
低温殺菌(パスチャリゼーション)連続式低温殺菌65~68度30分
高温殺菌(パスチャリゼーション)高温保持殺菌75度以上15分以上
高温殺菌(パスチャリゼーション)高温短時間殺菌72度以上15分以上
超高温殺菌(ステアリライゼーション)超高温殺菌120~150度1~3秒

日本のスーパーに並んでいる牛乳のほぼすべてが超高温殺菌(ステアリライゼーション)が用いられています。低温保持殺菌(パスチャリゼーション)に比べ1万倍もの高い殺菌能力があり、保存期間を延ばすことが出来るからできる上に、短時間で大量の牛乳を殺菌できるため大量生産につなげることが出来るからです。

海外では、超高温殺菌の牛乳は、「死んだ牛乳」として、あくまでも飛行機や船などの長期保存が必要な場所での保存長牛乳として用いられています。

超高温殺菌牛乳のオーストラリアでのシェアは7%にとどまっており、スウェーデンやノルウェーでは、なんと0%です。

超高温殺菌処理牛乳の懸念

少し難しい話ですので、飛ばしても構いません(※1参照)

最も危険視されているのが牛乳に含まれるタンパク質のβラクトグロブリンとカゼインが高温などのストレスで強凝縮し、アミロイド線維が形成される点です。

アミロイド線維は体内に蓄積すると、アルツハイマー型認知症パーキンソン病を引き起こす恐れもあるとして注目されています。超高温殺菌牛乳を継続して飲むことは、神経病の危険因子を絶えず体内に流し込んでいることと同じと言われているのです。

また、超高温殺菌の場合にはたんぱく質のみならず、一部の乳酸菌やビタミンも失われ、カルシウムも変質してしまっている可能性が高いのです。

選びたいパラチャイズ牛乳

上記のような理由から低温殺菌牛乳(パラチャイズド牛乳)がおすすめです。

乳酸菌を始めとした菌が生きており、低温殺菌牛乳は超高温殺菌牛乳よりも賞味期限が短いことが特徴です。

妊娠中はとくに細菌感染には注意したいので、賞味期限が切れたけど数日なら大丈夫かな~ってことはやめてくださいね!

さらに、ノンホモジナイズ、放牧で育てられた牛がおすすめです。

それぞれの説明については下記の記事をご覧ください。

※1:知らなかった!「牛乳の高温殺菌が危険」だなんて…日本だけ? (my-viewpoint.net)