水は何を基準で選ぶ?水道水それともウォーターサーバー?

水道水について

日本の水道水は、水道法によって塩素での消毒が義務付けられています。

これによって日本の水道は病原菌に汚染されにくく衛生的であり、安心して口にできるのですが、一方で塩素は発がん性が指摘されている「トリハロメタン」を生成してしまいます。

日本の水道水に含まれる塩素濃度は、世界保健機関(WHO)が定める基準よりも厳しいものとなっていますが、なるべくなら取らない方が良いです。

塩素は現代の日本人が不足しているミネラルであるマグネシウムと結合して塩化マグネシウムとなり、マグネシウムを流失させてしまいます。

トリハロメタンは活性炭を使用した浄水器や、煮沸により除去することができます。

トリハロメタンの問題もあって、赤ちゃんには湯冷まし(一度沸騰させた水)をあげるんですよね。

塩素の問題だけではなく、ビルやマンションなどでは、貯水槽に一旦浄化水を貯めてからそれぞれの家庭に給水される場合が多いようです。しかし、この場合貯水槽の汚染や破損などががあると、水質基準を満たさない水が供給される恐れがあります。

さらに、古い建物の場合には、給水管の内部がさびてしまっていたり、現在は使われていない鉛を使っている場合もあり、これらが水道水に含まれてしまいます。

したがって、水道水には放射能や塩素だけでなく、アルミニウムや鉛や錆止め塗料なども入ってしまうのです。

除去対象物

浄水器に表示されている除去対象物質とは「水道水に含まれるどの種類の物質を除去できるのか」を示したもので、家庭用品表示法で定められた17種類の物質があります。

  1. 遊離残留塩素(カルキ)
  2. 濁り
  3. クロロホルム
  4. ブロモジクロロメタン
  5. ジブロモクロロメタン
  6. ブロモホルム
  7. シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン
  8. テトラクロロエチレン
  9. トリクロロエチレン
  10. ベンゼン
  11. 総トリハロメタン
  12. CAT (農薬)
  13. 2-MIB (カビ臭)
  14. 溶解性鉛
  15. 陰イオン界面活性剤
  16. フェノール類
  17. ジェオスミン(カビ臭)

これに加えて浄水器教会で定められた除去対象物2物質があります。

  1. アルミニウム

定められているもの以外にも水道水には様々な有害物質が含まれています。アスベストや水銀、ヒ素など多岐にのぼるためすべてを除去するのは難しいでしょう。

最低でも上記の定められている物質が除去される浄水器を選びましょう。

私はアルミニウムが除去されない浄水器を数年知らずに使っていました。先日、体内の有害ミネラルの割合を調べたところ、アルミニウムがかなり蓄積していることが分かり、アドバイスを受けて浄水器を選びなおしました!

これらは17+2種類の物質を除去できます。

水道に着ける浄水器以外にも、どこの水道水でも簡単に対象物を除去できるも下記のようなものもあります。

これを持ち歩いていれば、出先でも水に困ることはありません。

水道水を用いる場合には最低限の有害物質を除去できる浄水器を用いましょう!

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーやミネラルウォーターを選ぶ際には、検査内容を確認してください。

ミネラルウォーターの基準は食品衛生法第11条に基づいて、14~39項目の検査項目があります。一方で、水道法第4条に基づいて検査項目は51項目もの水道水質基準の検査が義務付けられています。

ミネラルウォーターは水質の検査基準が少ないため、販売会社が独自に品質基準を設けて検査を行っている会社がほとんどです。

最低限の検査項目で販売もできてしまうため、どのような基準で販売されているかを確認する必要があります。

また、ミネラルウォーターの中には硬水と言われるミネラルの含有量が多いものがあります。

カルシウム・マグネシウムが120mg/L以下のものを「軟水」、120mg/L以上のものを「硬水」と呼び、日本の水道水は軟水であり、日本人の味覚には軟水が合うと言われています。

硬水は赤ちゃんの未熟な消化管には合わないため、ミルクや離乳食などに使用しないようにしてください。

細かな水質の検査項目については、東京都水道局のサイトをご覧ください。